猫喘息――「ケホケホ」「ヒューヒュー」は要注意、猫にもある呼吸器の病気

はじめに
「猫ちゃんが咳をする」「息を吸うときにヒューヒュー音がする」「苦しそうな呼吸をすることが増えた」――
そんな時は「猫喘息」という病気かもしれません。
目次
猫喘息って?
猫喘息は、猫の気管支に慢性的な炎症が起こり、発作的に咳や呼吸困難を引き起こす病気です。
人の喘息と似ていて、「アレルギー性気管支炎」「慢性気管支炎」とも呼ばれます。
- ケホケホという咳(うずくまったまま吐き出すような仕草)
- ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴音(ウィーズ音)
- 発作的な呼吸困難
- 息が苦しそうで首を伸ばす姿勢
- 呼吸が速くなる
- 重症時は口を開けて呼吸、舌が紫色になる(チアノーゼ)、ぐったりして動かなくなる
治療について
猫喘息はつきあっていかなければならない慢性疾患ですが、適切な治療と環境管理で発作をコントロールできます。
- 吸入ステロイドや内服ステロイドで気管支の炎症を抑える
- 気管支拡張薬で呼吸を楽にする
- アレルゲンの回避(空気清浄機、掃除、喫煙や芳香剤の制限など)
- 重症例では酸素吸入や入院治療が必要になることも
おうちで気をつけたいこと
- 日頃から猫ちゃんの呼吸の様子、咳の頻度を観察
- 喫煙や強いにおい、ハウスダストを避け、こまめな掃除を心がける
- 咳や呼吸困難が増えたり、ぐったりしたらすぐに受診
- 定期的な健康診断・治療の継続
治療で使われる主な薬と副作用
ステロイド薬(吸入・内服・注射)
プレドニゾロンなど
作用
気道の炎症や腫れを強力に抑えて発作を予防します。吸入タイプは副作用が少なく長期管理に最適。
副作用
内服や注射では多飲多尿、食欲増加、体重増加、長期使用で免疫力低下・糖尿病・肝障害のリスク。吸入タイプはまれに咳や嗄声。
気管支拡張薬
テオフィリン、アミノフィリンなど
分類
キサンチン系気管支拡張薬
作用
気道を広げて呼吸を楽にし、発作の頻度や重症度を減らします。
副作用
興奮、ふるえ、頻脈、食欲不振、嘔吐、下痢。
サルブタモール(吸入薬:ベネトリン®など)
分類
β2刺激薬(短時間作用性気管支拡張薬)
作用
吸入で即効的に気道を広げます。急性発作時に有効。
副作用
頻脈、興奮、ふるえ、食欲不振。
抗ヒスタミン薬(体質や補助的に使用)
セチリジン、クロルフェニラミンなど
作用
アレルギー反応を抑えますが、猫喘息ではあくまで補助的な位置づけです。
副作用
眠気、口渇、食欲低下。
抗生剤(細菌感染の合併時)
アモキシシリン、アジスロマイシンなど
作用
細菌性の二次感染予防・治療
副作用
下痢や食欲不振、アレルギー反応。
まとめ
猫喘息は猫にもよくみられる呼吸器疾患です。
「ケホケホ」「ヒューヒュー」などの呼吸の異常に気づいたら、様子を見すぎず早めに動物病院にご相談ください。
適切な治療で、猫ちゃんは快適な生活を送ることができます。

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